ホームページのお問合せフォームの通知を、LINEで受け取ることができたら便利ですよね?
その設定をする前に、いくつか確認しておきたい点があります。
受け取るためのLINEアカウントが必要
LINEアカウントはお持ちでしょうか?
公式アカウントではなく、個人でお使いのLINEです。
LINEのアカウントをお持ちなら、ウェブサイトから受け取ったメッセージを、LINEに送ることができますが、まだお持ちでないのでしたら、先にLINEのアカウントを作成してください。
ガラケーをお持ちの方でも、大丈夫です。スマートフォンを持っていなくても、例えばiPadやAndroid、Windowsなどのタブレット端末をお持ちでしたら、そちらのスマートデバイスにLINEのアプリをインストールすることができます。
もちろん、パソコン版のLINEアプリにもインストール可能です。
ですが、常に持ち歩いている機器にLINEをインストールしてあれば、そこに通知がくれば楽だし、見逃すことも減って助かりますよね。
LINEのインストールについては、別の記事で紹介していますので、まだの方は参考になさってください。
では、ここからはLINEアカウントをお持ちということを前提にした記事になります。
ウェブサイトからのメールをLINEで受信する方法は?
おそらく、どのホームページ、ウェブサイトにも、お問合せ用のメールフォームが設置してあるのではないでしょうか。
特に、WordPress で構築されている場合は、プラグインを導入するだけで、比較的かんたんにお問合せメールフォームが設置できることから、WordPressのホームページでは、お問合せのメールフォームの設置割合が、かなり高いのではないかと思います。
ほとんどのWordPressサイトに導入されているプラグインで有名なものは、Contact Form 7 というプラグインでしょう。筆者も、100以上の WordPress サイトに導入しています。
しかし、その前にもう一つだけ、確認しておく事項があります。
それは、きちんとお問い合わせフォームが機能しているかどうか?です。
お問い合せを確実に受信するためにLINEに送る
そうです、お問い合わせフォームからのメールを見逃している、といったことが無いでしょうか?
そして、それ以前に、お問い合わせフォームから確実にメールは送信されているでしょうか。
Contact Form7 で設置した問い合わせフォームも、たまには自分自身でテスト送信をして、きちんとメールが届くかどうか確認をしたほうが良いと思います。
たとえば、ドメインは1年更新が基本です。
ドメインは、2年、3年と長めの更新期間を設定している組織もあるかもしれませんが、ドメインの更新し忘れ、という事態がおそらく年に一回は起こり得ます。
また、広告メールなどに埋もれてしまって、せっかくのお問い合わせメールが、迷惑メールに入っていたりする場合も考えられます。
迷惑メールに入るかどうかは、Gmailなどに転送する場合はGmailの判定基準で判定されますので、「なぜ迷惑メールに入ったのだろう?」と、全く思い当たらないという事態も実際に起こっています。
そのような、「せっかく訪問客が送ってくれたお問い合わせメールを、見逃してしまっている」というリスク、その可能性は、とにかくゼロではないということになります。
そこで、バックアップとして、独自ドメインメール以外に例えばGmailなどにも予備の送信先を指定しておき、どちらでも確認できるという体制をとるのも一つの方法ですが、どちらも同じ「メール」という手段なので、リスクをゼロにできるかどうかは、疑問が残ります。
そこで、普段よくお使いのアプリ、「LINE」(ライン)に同時に送信できるとしたら、どうでしょうか。
LINEについては日本に於いての普及率がかなり高いといった調査結果や、開封率についても、LINEはメールよりも高いといったような報告もあります。
総合的に、メールを代替しうるメディアであるという点で、すでにメールを上回っているということを言う方もおられます。
筆者もLINEについては、他の人よりもかなり遅れて使い始めたのですが、(そもそもスマートフォンを持つのがかなり遅かったのです)特定の相手と特定の要件について、リアルタイムでやり取りしたい場合などは、メールよりもLINEを使ってもらったほうが、スマートフォンで撮影した写真なども添付しやすいし、会話の流れが履歴として残るので、チャットアプリ的な使い方をすれば、メール以上の使い勝手だと、そのような認識をしています。
そこで、LINEのアカウントを作成済み、お問い合わせフォームからのメールが確実に届く。
この2点を確認してもらったら、次はプラグインの導入です。
WP LINE Notify で WordPress と LINE をつなぐ
まずは、プラグインWP LINE Notify をWordPressに導入します。
プラグインのインストール
WordPressにログインして、ダッシュボードの「プラグイン」から、「新規追加」を選択します。
1) 右上のテキストボックスに、「WP LINE Notify」(「」は不要)と半角で入力(コピー&ペーストがおススメ)します。
2) WP LINE Notifyが表示されます。
3)「今すぐインストール」と書いてあるボタンをクリックします。
4)ボタンが「インストール中」と変化しますので、しばらく待機します。
5)インストールが終わると次は「有効化」というボタンに変わるので、「有効化」をクリックします。
これで、有効化したら、左側に文字が表示されます。
6)左側の黒いメニュー部分の設定をクリックすると、中に「WP LINE Notify」が出現するので、クリックします。
あとは細かい設定をすればWordPressでLINEに送信する機能が使えるようになります。
その設定をする前に、ひとつ確認しておきたいことがあります。
LINEアカウント、開発者サイトの準備
LINEアカウントにログインして、開発者サイトから「トークルーム」を作りましょう。
LINEの開発者サイトから、アクセストークンという文字列を発行してもらいます。
以下のリンクをクリックして、ご覧ください。(危険ではありません。LINEの開発者向けのページです。)
LINE Notifyでアクセストークンを取得
アクセストークンとか聞くと、少しばかりハードルが高い印象を受けるかもしれません。
私も実際にやってみましたが、全然難しくはありませんでした。
先ほどのLINE Notifyを開いていただくと、このような画面になるかと思います。
7)右上の名前が表示されている部分をクリックすると、マイページを開くメニューが出現しますので、クリックします。
私の場合はすでに連携しているものがありますので、「連携中サービス」が表示されています。その下、中段に、「アクセストークの発行(開発者向け)という黒字の見出しがあるかと思います。
8)グレーの長方形の囲みで、「トークンを発行する」というボタンがあります。そこをクリックしてください。
そうすると、次の画面に変わります。
9)トークンに名前を付けます。ドメイン名やお問い合わせフォーム名など、なんの連携化わかるよう、1つのサイトしかないのでしたら、「お問い合わせフォーム連携」とかで良いかと思います。
複数のWordPress との連携を作るのでしたら、ドメイン名も入れれば良いと思います。
10)LINEのグループに送るか、個人のトーク画面に送るかを選べます。今回は、個人LINEに送る設定にしました。
個人間のメッセージに出したくない、分けて管理したい場合や、複数人で管理したい場合などは、グループを作成して、そこに送信するようにします。
11))「発行する」をクリックします。
次の画面に遷移します。
12)赤字で中央にトークン(文字列)が発行されましたので、「コピー」を押します。クリップボード(メモリー)にコピーされるので、一旦メモ帳などのテキストエディタに貼り付けておきましょう。
今回作成した連携が、新しく追加されました。
LINE Notiryの設定
次に、WordPressサイトのダッシュボードに戻りましょう。
先ほどのトークンが、まだクリップボードにコピーされた状態なので、ついでに WordPress のダッシュボードからプラグインを開きます。
「設定」をクリックし、WorePress LINE NotifyのSettingsを開きます。
14)先ほどのトークン(文字列)を、Line Notify Token の入力欄に貼り付けます。
わかりにくいかもしれませんが、(一部かくしてあります) トークン文字列を貼り付けました。
下にスクロールします。Contact Form 7のどのメールフォームにするか、選択をします。
今回は、1つしか作っていませんので、「コンタクトフォーム1」に設定しました。
もし、2つ作ってある場合は、2つともチェックすることも可能ですし、Contact Form 7 以外にも、例えばネットショップのWoo commerceとの連携や、掲示板の新しいユーザー登録、ブログ記事にコメントが付いた場合など、幅広く対応できるようです。
青いボタンの「変更を保存」をクリックして、トークンとContact Form7 のチェックを保存します。
設定は、ここまで。
WordPress から LINE にテスト送信
先ほどのプラグインの設定画面で、下にスクロールすると、プラグイン設定画面からテスト送信できるようになっています。
Line Notify 送信テスト という部分になります。
何か文字を入れて、 Send Testをクリックしてみます。
TEST、うまくいきました
無事、LINEに送信することができました。
WordPress と LINE 連携 まとめ
今回のテクニックはいかがでしたでしょうか。
今回は、LINEの開発者画面からトークンを取得し、文字列をプラグインの設定に貼り付ける、ということで少しハードルが高かったかもしれません。しかし、それだけのことで、WordPress と LINE を連携することが可能になります。
これで、お問い合わせフォームからメッセージが届いたときに、すぐにLINEで内容を受けることが可能になります。
その他、プラグインの設定画面では、Woo Commerce ( ECサイトのプラグイン )や、Elementor Pro (ブロックエディター)との連携も可能になっています。
WooCommerceに連携したら、注文が入ると同時に連絡が来る、などの設定が可能ですし、コメント欄に書き込みがあったら通知、会員サイトへの登録があったら通知、など、このプラグインひとつでいろいろなことが設定できるようになっていて、おすすめです。
ぜひ、有効に活用してください。
最後までお読みいただきありがとうございました。